JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引)において、管理のプロセス群を構成するプロセスのうち、WBSが主要なインプットの一つとして示されているものはどれか。
ア |
スコープの管理 |
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イ |
品質管理の遂行 |
ウ |
変更の管理 |
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エ |
リスクの管理 |
答え ア
【解説】
ア |
スコープの管理は、スコープの変更によって生じるプロジェクトの機会となる影響を最大化し、脅威となる影響を最小化することで、インプットには進捗データ、スコープ規定書、WBS、活動リストがあります。(〇) |
イ |
品質管理の遂行は、確定したプロジェクトの目標、品質要求事項及び規格を満たしそうかどうかを明らかにし、不満足なパフォーマンスの原因及びそれを取り除くための方法を特定することで、インプットには進捗データ、成果物、品質計画があります。(×) |
ウ |
変更の管理は、プロジェクト及び成果物に加えられる変更を管理し、次の実施の前に、これらの変更の受け入れ又は棄却を公式にすることで、インプットにはプロジェクト計画、変更要求があります。(×) |
エ |
リスクの管理は、リスクへの対応を実行するかどうか及びそれが期待する効果を上げられるかどうかを明らかにし、プロジェクトの混乱を最小限にすることで、インプットにはリスク登録簿、進捗データ、プロジェクト計画、リスク応答があります。(×) |
【キーワード】
・JIS Q 21500
【キーワードの解説】
- JIS Q 21500
JIS Q 21500:2018(プロジェクトマネジメントの手引き)における、各プロセス群の内容は以下になります。
- 立ち上げのプロセス群
プロジェクトフェーズ又はプロジェクトを開始するために使用し、プロジェクトフェーズ又はプロジェクトの目標を定義し、プロジェクトマネージャがプロジェクト作業を進める許可を得るために使用する。
- 計画のプロセス群
計画の詳細を作成するために使用される。
ここでいう詳細とは、プロジェクトの実行をマネジメントすること及びプロジェクトパフォーマンスの測定及び管理をすることができるようなベースラインを確定するために十分であることが望ましい。
- 実行のプロセス群
プロジェクトマネジメントの活動を遂行し、プロジェクトの全体計画に従ってプロジェクトの成果物の提示を支援するために使用する。
- 終結のプロセス群
プロジェクトフェーズ又はプロジェクトが完了したことを正式に確定するために使用し、必要に応じて考慮し、実行するように得た教訓を提供するために使用する。
- 管理のプロセス群
プロジェクトの計画に照らしてプロジェクトパフォーマンスを監視し、測定し、管理するために使用し、その結果、プロジェクトの目標を達成するために必要なときは、予防及び是正処置をとり、変更要求を必要に応じて行います。
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