2022年 春期 応用情報技術者 午前 問26

CAP定理におけるAとPの特性をもつ分散システムの説明として、適切なものはどれか。

 ア  可用性と整合性と分断耐性の全てを満たすことができる。
 イ  可用性と整合性を満たすが、分断耐性は満たさない。
 ウ  可用性と分断耐性を満たすが、整合性は満たさない。
 エ  整合性と分断耐性を満たすが、可用性は満たさない。


答え ウ


解説
CAP定理の“一貫性(Consistency、整合性)”、“可用性(Availability)”、“ネットワーク分断耐性(Partition-tolerance)”は

  1. 一貫性(C):誰かがデータを更新したら必ず更新後のデータを参照できること
  2. 可用性(A):クライアントは必ずデータにアクセスできること
  3. ネットワーク分断耐性(P):データを複数のサーバに分散保管できること
であり、CAP定理では三つの保証のうち同時に満たせるのは二つまでであり、同時に全てを満たすことはできず、除かれる要素に応じて、システムはCA、CP、APの3種類に分類され、CAは単一サーバで動作するデータベース、CPは分散データベース、APはDNS、NTP、HTTPキャッシュなどのシステムに用いられることが多くなっています。


キーワード
・CAP定理

キーワードの解説
  • CAP定理
    分散コンピュータシステムのコンピュータ間の情報複製に関する定理のことで、“一貫性(Consistency、整合性)”、“可用性(Availability)”、“ネットワーク分断耐性(Partition-tolerance)”の頭文字を取ってCAP定理と呼びます。

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