システム開発の成果物が利害関係者の要件(要求事項)を満たしているという客観的な証拠を得るための検証手法として、JIS X 0166:2021(システム及びソフトウェア技術−ライフサイクルプロセス−要求エンジニアリング)では、インスペクション、分析又はシミュレーション、デモンストレーション、テストを挙げている。 これらのうち、成果物となる文書について要件(要求事項)への遵守の度合いを検査するものはどれか。
| ア | インスペクション | イ | テスト | |
| ウ | デモンストレーション | エ | 分析又はシミュレーション |
答え ア
【解説】
| ア | インスペクションは、要求事項への遵守度合を確認するために該当する文書に違反項目がないかを試験することです。(〇) |
| イ | テストは、ある項目の運用性、支援可能性、又は性能を、現実の又はシミュレーション制御条件の支配下で、定量的に検証する行為です。(×) |
| ウ | デモンストレーションは、機能的なパフォーマンスを定性的に見せることであり、通常、あっても最小限の計測機器又はテスト機器を用いて行います。(×) |
| エ | 分析又はシミュレーションは、理論的に適合していることを示すために、定義された条件下で解析データ及びシミュレーションを使用すること |
【キーワード】
・JIS X 0166
- JIS X 0166(システム及びソフトウェア技術−ライフサイクルプロセス−要求エンジニアリング)
システム及びソフトウェアの全ライフサイクルの中で、要求エンジニアリングに関連するプロセス及び製品の統一的な規格で、システム、ソフトウェア製品及びサービスをに対する要求事項を工学的に扱うためにライフサイクル各段階において実施することが必要なプロセスを規定しています。
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