消費者行動研究者ヘンリー・アサエルは、消費者と製品の関わりの程度と、消費者がブランド間の違いを知覚できる程度によって、消費者の購買行動が異なるとし、図に示す四つの製品タイプ(型)を導出した。
この図において、不協和低減型に分類される製品に対する消費者の行動はどれか。
ここで、ア〜エは、いずれもこの型に対する消費者の行動に該当するものとする。
ア |
所為日者は、他のブランドへの乗換えにほとんど抵抗感がないので、目新しさや多様性を求めて、様々なブランドの製品を試しに購入する行動がみられる。 |
イ |
消費者は、どのブランドも同じようだと感じるので、いつも購入している、最初に目についた、単に知っているなどを理由にブランドを選ぶ傾向がある。 |
ウ |
消費者は、どのブランドを購入すればよいか見分けがつかないまま購入し、その後にブランドの評価を行うので、購入後に何らかの後悔を感じる傾向がある。 |
エ |
消費者は、まずブランド間の差異を認識した上で、様々な視点でブランド間の違いの分析・評価を繰り返した後に、最終的に購入するブランドを決定する。 |
答え ウ
【解説】
ア |
所為日者は、他のブランドへの乗換えにほとんど抵抗感がないので、目新しさや多様性を求めて、様々なブランドの製品を試しに購入する行動がみられるのはバラエティシーキング型です。(×) |
イ |
消費者は、どのブランドも同じようだと感じるので、いつも購入している、最初に目についた、単に知っているなどを理由にブランドを選ぶ傾向があるのは、週間購買型です。(×) |
ウ |
消費者は、どのブランドを購入すればよいか見分けがつかないまま購入し、その後にブランドの評価を行うので、購入後に何らかの後悔を感じる傾向があるのは、不協和低減型です。(〇) |
エ |
消費者は、まずブランド間の差異を認識した上で、様々な視点でブランド間の違いの分析・評価を繰り返した後に、最終的に購入するブランドを決定するのは、複雑な購買行動型です。(×) |
【キーワード】
・アサエルの4タイプ
【キーワードの解説】
- アサエルの4タイプ
消費者行動研究者ヘンリー・アサエルは、製品のタイプによって消費者の購買行動が異なるとし、製品を4タイプに分類し、それぞれに適したマーケティングが効率を高めるとし、「関与水準(消費者と製品の関わり合いの程度)」と「ブランド間の知覚差異」という2つの軸を示し、それぞれの高低により次の4タイプに製品を分けています。
消費者が製品に重要性を感じていたり、こだわりや思い入れを持っていたりする場合に関与水準は高くなり、ブランド間の知覚差異とは消費者がそのカテゴリー内のブランドの違いを知覚できる程度のことです。
もっと、「アサエルの4タイプ」について調べてみよう。
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