2023年 秋期 プロジェクトマネージャ 午前 問10

売上管理を行うアプリケーションソフトウェアの規模を、条件に従ってファンクションポイント法で見積もる。 調整要因も加味したファンクションポイント数は幾つか。 ここで、未調整ファンクションポイントの算出は、JIS X 0142:2010(ソフトウェア技術−機能規模測定−IFPUG機能規模測定手法(IFPUG 4.1版未調整ファンクションポイント)計測マニュアル)による。

[条件]

  • トランザクションファンクションポイントの未調整ファンクションポイントの算出には、表1〜表4を用いる。
  • データファンクションの未調整ファンクションポイントは、33である。
  • 調整要因は、0.9である。

   
   

 ア  45  イ  46  ウ  49  エ  50


答え ア


解説
表1の要素処理@〜Cについて未調整ファンクションポイント数を求める。

  • 処理@
    外部入力で、関連ファイル数 1、データ項目数 8なので、表2から複雑さは低になり、表4から未調整ファンクションポイント数は3になる。
  • 処理A
    外部参照で、関連ファイル数 3、データ項目数 21なので、表3から複雑さは高になり、表4から未調整ファンクションポイント数は6になる。
  • 処理B
    外部参照で、関連ファイル数 1、データ項目数 12なので、表3から複雑さは低になり、表4から未調整ファンクションポイント数は3になる。
  • 処理C
    外部出力で、関連ファイル数 2、データ項目数 10なので、表3から複雑さは中になり、表4から未調整ファンクションポイント数は5になる。
したがって、未調整ファンクションポイント数の合計は
 3 + 6 + 3 + 5 = 17
になり、これにデータファンクションの未調整ファンクションポイント 33を加え、調整要因の0.9を加味すると
 (17 + 33)×0.9 = 45
(ア)になる。


キーワード
・ファンクションポイント法

キーワードの解説
  • ファンクションポイント法
    ファンクションポイント法とは、ソフトウェアの規模を表すための尺度のことで、主にソフトウェアの外部仕様から見て規模を見積もるときに使います。
    具体的には、開発するソフトウェアの画面は何種類か、アクセスするファイルの種類・数、印刷する帳票の種類などから、ソフトウェアの機能の量を求めて、各機能の開発にどの程度かかるか(重み付け係数)を考慮して、開発するソフトウェアの見積りを行います。
    ファンクションポイント法の問題は重み付け係数が各社(者)各様の経験で決まってしまうことと、新しい分野には適用できないことでしょうか。

もっと、「ファンクションポイント法」について調べてみよう。

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