ホストAからホストBにTCPを用いてデータを送信すると、TCPセグメントのシーケンス番号と受信確認番号(肯定応答番号)に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア |
AがBからの応答を待たずに、続けて送信する場合のシーケンス番号は、直前に送信したTCPセグメントのシーケンス番号と送信データのオクテット数の和である。 |
イ |
Aは、送信するTCPセグメントのシーケンス番号と受信確認番号を0から1ずつ増加させ、最大値65,535に達すると0に戻る。 |
ウ |
Bが受信したTCPセグメントにおいて、受信確認番号がシーケンス番号より小さい場合は、そのTCPセグメントはエラー後に再送されたものである。 |
エ |
Bは、受け取ったTCPセグメントのシーケンス番号を受信確認番号として応答する。 |
答え ア
【解説】
ア |
AがBからの応答を待たずに、続けて送信する場合のシーケンス番号は、直前に送信したTCPセグメントのシーケンス番号と送信データのオクテット数の和です。(〇) |
イ |
Aは、送信するTCPセグメントのシーケンス番号を任意の数から送信データのオクテット数分ずつ増加させ、最大値4,294,967,295(22 - 1)に達すると0に戻ります。(×)
受信確認番号は受信したTCPセグメントのシーケンス番号と受信データのオクテット数の和で最大値4,294,967,295(22 - 1)を超えると0に戻ります。 |
ウ |
BがAとの通信で管理している受信確認番号より、Aから受信したTCPセグメントシーケンス番号が小さい場合は、そのTCPセグメントはエラー後に再送されたものです。(×)
(Aでパケットのロス(紛失)が発生したと判断した。) |
エ |
Bは、受け取ったTCPセグメントのシーケンス番号と受信データのオクテット数の和を受信確認番号として応答します。(×) |
【キーワード】
・TCPヘッダー
【キーワードの解説】
- TCPヘッダー
TCPヘッダーは以下のような構成になっています。
ビットオフセット |
0 - 3 |
4 - 9 |
10 |
11 |
12 |
13 |
14 |
15 |
16 - 31 |
0 |
送信元ポート |
送信先ポート |
32 |
シーケンス番号 |
64 |
確認番号 |
96 |
ヘッダー長 |
予約 |
URG |
ACK |
PSH |
RST |
SYN |
FIN |
ウィンドウサイズ |
128 |
チェックサム |
緊急ポインタ |
160 |
(オプション) |
|
データ |
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