オンラインシステムにおいて、1トランザクションの処理に平均60万命令を実行し、平均2回のファイルアクセスが必要であるとき、CPU性能が30MIPSであるコンピュータのトランザクションの平均処理時間は何ミリ秒か。
ここで、ファイルの平均アクセス時間は30ミリ秒とし、当該トランザクション以外の処理は発生しないものとする。
答え エ
【解説】
1トランザクションの処理に必要な60万命令を30MIPSのCPUで実行するのに要する時間は
60万命令÷30MIPS=0.02秒=20ミリ秒 …(1)
1トランザクションでは平均2回のファイルアクセスがあり、ファイルの平均アクセス時間は30ミリ秒なので
30ミリ秒×2回=60ミリ秒 …(2)
1トランザクションの処理時間は(1)(2)から
(1)+(2)=20ミリ秒+60ミリ秒=80ミリ秒
(エ)になる。
【キーワード】
・トランザクション処理
・MIPS
【キーワードの解説】
- トランザクション処理
トランザクション(transaction)とは関連する複数の処理を一連の一つの処理としてまとめたもののことです。
金融機関の入出金処理などが代表例です。
トランザクションとしてまとめられた処理は、処理の途中で中断することはなく、連続して処理するのが普通です。
- MIPS(Million Instructions Per Second)
コンピュータの性能を示す指標の一つで1秒間に何百万命令を処理できるかを表している。
CPUによって命令体系が異なっていることや、メモリ構成や計測するプログラムでも値が大きく異なるので、MIPSを使って性能の比較を行う場合には、同一シリーズのCPUで同じメモリ構成、同じプログラムと環境を合わせる必要がある。
もっと、「トランザクション」について調べてみよう。
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