平成21年 秋期 基本情報技術者 午前 問73

構成表の製品Aを300個出荷しようとするとき、部品bの正味所要量は何個か。
ここで、A、a、b、cの在庫量の在庫表のとおりとする。
また、ほかの仕掛残、注文残、引当残などはないものとする。

構成表 単位 個
品名 構成部品
a b c
A 3 2
a
1 2
在庫表 単位 個
A 100
a 100
b 300
c 400

 ア  200  イ  600  ウ  900  エ  1,500


答え イ


解説
製品Aを300個出荷しようとして、在庫として100個あるので、新たに製品Aを200個作る必要がある。
製品Aを1個作るのに必要な部品は、構成表から部品aが3個と部品bが2個であるので、製品Aを200個作るには
 部品a 3個/台×200台 = 600個
 部品b 2個/台×200台 = 400個 …(1)
であり、部品aの在庫が100個あるので、部品aも500個作る必要があり、部品aは部品bが1個と部品cが2個必要なので、部品aを500個作るには
 部品b 1個/台×500個 = 500個 …(2)
 部品c 2個/台×500個 = 1,000個
であり、(1)(2)から必要な部品bの個数は
 (1) + (2) = 400個 + 500個 = 900個
であり、部品bの在庫が300個あるので、正味所要量は
 900個 - 300個 = 600個
(イ)になる。


キーワード
・在庫管理

キーワードの解説
  • 在庫管理
    企業において適正な在庫を持つことは重要であり、在庫に過不足があると以下のような問題がある。
    • 製品在庫が不足すると、品薄になり機会損失が発生する。
    • 原材料の在庫不足により、製造の停止が発生する。
    • 製品在庫が多すぎると、保管料(倉庫代)が発生し、売れ残りを避けるための価格の低下が発生する。(在庫一掃セール)
    • 原材料の在庫が多すぎると、保管料(倉庫代)が発生したり、余分な材料の破棄が行なわれ、調達コストが高くなる。

もっと、「在庫管理」について調べてみよう。

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