平成21年 秋期 ネットワークスペシャリスト 午前II 問9

DNSに関する記述のうち、適切なものはどれか。

 ア  インターネット上のDNSサーバは階層化されており、ある名前に対して情報がない場合は、上位のDNSサーバに問い合わせる。
 イ  セカンダリサーバは、大規模なネットワークシステムにおいてプライマリサーバの負荷を軽減するために用いられ、プライマリサーバとは異なる内容のデータベースを保持している。
 ウ  ネームリゾルバは、クライアントからの要求に対し、データベースを使用してドメイン名、ホスト名に対応するIPアドレスを返すプログラムである。
 エ  リソースレコードには、ドメイン、ホスト、ネームサーバなどに関する情報が保持されており、DNSサーバの構築時に登録され、更新することができない。


答え ア


解説

 ア  世界中のインターネットに接続するマシンのホスト名とIPアドレスを1台のサーバで集中管理することはアクセス集中し技術的に困難であるので、DNSサーバは階層構造になっている。
 イ  セカンダリサーバはプライマリサーバが処理できない時のためにあり、保持しているデータはプライマリサーバと同じである。
 ウ  ネームリゾルバは、DNSに問い合わせた結果をシステムの内部にキャッシュし、問い合わせを抑制するために用いられる。
 エ  リソースレコードは手動で更新できる。


キーワード
・DNS

キーワードの解説
  • DNS(Domain Name System、ドメイン ネーム システム)
    インターネットに接続しているマシン(コンピュータ)には、個々にユニークなIPアドレスが付与されているが、無機質な数字データであるIPアドレスを人間が覚えることは難しいので、マシンのホスト名とIPアドレスの対応をネットワーク上で集中管理するのがDNSである。
    インターネット上のマシンにアクセスする場合、DNSサーバにホスト名で問い合わせてIPアドレスを得る。

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