平成21年 春期 基本情報技術者 午前 問30

静止画データの圧縮符号化に関する国際標準はどれか。

 ア  BMP  イ  GIF  ウ  JPEG  エ  MPEG


答え ウ


解説

 ア  BMP(bitmap)は、静止画の形式の一つで、非圧縮なデータです。
 イ  GIF(Graphics Interchange Format)は静止画の形式の一つで、可逆圧縮なデータです。
一時、特許を所有するUNISYSが利用料を請求する話があり、利用を控える動きがありました。(この特許はアメリカでは2003年、日本では2004年に失効しています。)
 ウ  JPEG(Joint Photographic Experts Group)は、静止画の形式の一つで、名称はISO、IEC、ITUで規格化するためのワーキンググループの名称です。
JISでも規格化されています。
 エ  MPEG(Moving Picture Experts Group)は、動画形式で、名称はISO、IECで規格化するためのワーキンググループの名称です。
MPEG-1、MPEG-2、MPEG-4などがあります。


キーワード
・静止画像データの圧縮方式

キーワードの解説
  • 静止画像データの圧縮方式
    静止画像データの圧縮方式としてはインターネットで使用されている、JPEGとGIFが一般的である。
    静止画像データの圧縮方式には非可逆圧縮方式と可逆圧縮方式があり、非可逆圧縮方式ではデータをより小さく圧縮する変わりにデータの一部を(人間の目ではわからないように)捨ててしまいます。(すなわち、圧縮後のデータから伸張しても圧縮前のデータは作れない。)
    可逆圧縮ではデータに欠損のない圧縮方法で、圧縮後のデータから伸張すると圧縮前のデータを作ることが可能です。
    JPEGは圧縮すると元に戻すことができない非可逆圧縮方式で、GIFは圧縮したデータを元に戻すことのできる可逆圧縮方式です。
    (あまり知られていませんが、JPEGは可逆圧縮もサポートしています。)

もっと、「圧縮」について調べてみよう。

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