平成21年 春期 応用情報技術者 午前 問20

データ構造のキューを実現する方法において、片方向リンクに比べた場合の双方向リンクの特徴として、適切なものはどれか。

 ア  片方向リンクよりオーバヘッドが小さい。
 イ  追加は、最後尾だけに対して行える。
 ウ  途中への挿入・取外しが容易に行える。
 エ  取外しは、先頭だけに対して行える。


答え ウ


解説

 ア  双方向リストは、データの追加、挿入、取外しを行うとき、片方向リストと比べリンク(ポインタ)の操作が多いのでオーバヘッドが大きい。
 イ  片方向リスト、双方向リストともに追加はどこにでも行うことができる。
(ただし、キューであれば、追加を行うのは最後尾だけです。)
 ウ  あるデータの前に追加を行うという処理を考えた場合、双方向リンクではポインタの操作のみで可能ですが、片方向リンクではあるデータの現在の前のデータを先頭から探す必要があり、処理が複雑になります。
 エ  片方向リスト、双方向リストともに取外しはどこからでも行うことができる。
(ただし、キューであれば、取外しを行うのは先頭だけです。)


キーワード
・キュー
・リンク

キーワードの解説
  • キュー
    一時的なデータの格納領域で、格納したのと同じ順でデータを取り出すことができます。
    (First-In First-Out、FIFO)
  • リンク(リスト)
    データ構造の一種で、データ中に次のデータを示すリンク(ポインタ)を持っている。
    片方向リンク片方向リンク

    双方向リンク双方向リンク

もっと、「キュー」について調べてみよう。

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