業務プログラムの運用・保守の考え方のうち、適切なものはどれか。
ア |
エラーの原因究明のために業務プログラム中に記述した、エラーログ採取やトレースのためのレコードは、運用時のデータ処理効率の低下の原因にならない場合でも運用開始時にはすべて取り除くべきである。 |
イ |
業務プログラムに精通することは運用管理を容易にするが、すべての担当者がそうなることは困難なので、運用マニュアルなどを整備しておく必要がある。 |
ウ |
業務プログラムの運用中にエラーが発生したとき、すぐに修正できるものであれば、運用管理者が自ら修正して、業務に支障がないようにすることが望ましい。 |
エ |
データ処理の手順の変更に伴い業務プログラムを修正したときは、元のプログラムを開発したときのテストデータだけを使った確認テストを行い、運用を再開することが望ましい。 |
答え イ
【解説】
ア |
エラーログやトレースのレコードはエラーの原因究明で使用するため、運用開始後も残しておくことが望ましい。
ただし、処理効率が低下する場合や、トレースから悪意のある者に処理内容の情報を与えることになる場合には取り除きます。 |
イ |
運用管理の担当者の運用・保守の効率を上げるため運用マニュアルやエラーコード表などを整備することが望ましい。 |
ウ |
業務プログラムにエラーが発生した場合、運用管理者は業務継続を行うのが役割で、プログラムの修正は保守担当者が行う。 |
エ |
業務プログラムを変更した場合には、変更箇所の確認を行うテストデータと、修正前のプログラムを開発したときのテストデータで確認テストを行う。(リグレッションテスト) |
【キーワード】
・トレース
【キーワードの解説】
- トレース(trace)
プログラムの実行された処理の形跡をたどることです。
プログラムエラーの原因究明の重要な手がかりになるので、処理のポイントごとにその場所とデータの状態を示すログ(トレースデータ)を出力します。
もっと、「トレース」について調べてみよう。
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