平成22年 秋期 ITパスポート 問8

新規システムの構築を、新規開発又はパッケージ採用によって実施する場合の初期投資額、効果額、運用費、保守料が表のとおりであるとき、初期投資額の回収年数が最小となるものはどれか。

システムの構築方法 初期投資額
(万円)
効果額
(万円/年)
運用費
(万円/年)
保守料
(万円/年)
新規開発 1,250 720 240 180
新規開発 900 510 170 90
パッケージ採用 800 440 120 160
パッケージ採用 600 300 80 120


答え イ


解説
初期投資額の回収年数n を求めるには
 初期投資額 - (効果額 - 運用費 - 保守料)×n ≤ 0
を満たす最小のn を求めればいいのでそれぞれのケースについて計算する。

 ア  1,250 - (720 - 240 - 180)×n ≤ 0
n ≥ 4.16…
 イ  900 - (510 - 170 - 90)×n ≤ 0
n ≥ 3.6
 ウ  800 - (440 - 120 - 160)×n ≤ 0
n ≥ 5
 エ  660 - (300 - 80 - 120)×n ≤ 0
n ≥ 6.6
したがって、初期投資額の回収年数が最小なのはイである。


キーワード
・費用対効果

キーワードの解説
  • 費用対効果(採算性)
    商品やサービスなどの価値が、満足度・機能などと見合っているかどうかのことです。
    日本には同じ意味の用語として“コストパフォーマンス”(cost performance)がありますが、日本以外で使われることはほとんどありません。

もっと、「費用対効果」について調べてみよう。

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