平成22年 秋期 応用情報技術者 午前 問1

後置表記法(逆ポーランド表記法)では、例えば、式Y =(A -B C YAB -C ×=と表現する。
次の式を後置表記法で表現したものはどれか。

Y =(A +B )×(C -(D ÷E ))

 ア  YAB +C -DE ÷×=  イ  YAB +CDE ÷-×=
 ウ  YAB +EDC ÷-×=  エ  YBA +CD -E ÷×=


答え イ


解説
後置表記法(逆ポーランド表記法)では、数式を前から処理して変数はスタックに入れ、演算子になったら、スタックから変数を2つ取り出して演算するという処理を行います。
例)“xy+”では、“x”をスタックに入れ、“y”をスタックに入れ、“+”のところで、スタックから“y”と“x”を取り出して処理します。

 ア  「YAB +C -DE ÷×=」の場合
4番目の“+”で“A +B
6番目の“-”で“(A +B )-C
9番目の“÷”で“D ÷E
10番目の“×”で“((A +B )-C )×(D ÷E )”
11番目の“=”で“Y =((A +B )-C )×(D ÷E )”
 イ  「YAB +CDE ÷-×=」の場合
4番目の“+”で“A +B
8番目の“÷”で“D ÷E
9番目の“-”で“C -(D ÷E )”
10番目の“×”で“(A +B )×(C -(D ÷E ))”
11番目の“=”で“Y =(A +B )×(C -(D ÷E ))
 ウ  「YAB +EDC ÷-×=」の場合
4番目の“+”で“A +B
8番目の“÷”で“D ÷C
9番目の“-”で“E -(D ÷C )”
10番目の“×”で“(A +B )×(E -(D ÷C ))”
11番目の“=”で“Y =(A +B )×(E -(D ÷C ))
 エ  「YBA +CD -E ÷×=」の場合
4番目の“+”で“B +A
7番目の“-”で“C -D
9番目の“÷”で“(C -D E
10番目の“×”で“(B +A )×((C -D E )”
11番目の“=”で“Y =(B +A )×((C -D E )”


キーワード
・後置表記法(逆ポーランド表記法)

キーワードの解説
  • 後置表記法(逆ポーランド表記法、逆ポーランド記法)
    数式の表記法で演算子を演算の対象の後に書く方法です。
    例)“x+y”は“xy+”になります。
    考え方としては“x+y”が「x足すy」で、後置表記法の“xy+”は「xにyを足す」という、日本語的な表記です。
    後置表記法ではカッコを使った計算順序の操作が必要なくなり、コンピュータではスタックを用いて数式を処理できるようになります。

もっと、「逆ポーランド記法」について調べてみよう。

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