平成22年 秋期 応用情報技術者 午前 問74

品質管理における検査特性曲線(OC曲線)は、通常、横軸にロットの不良率を縦軸にはロットの合格の確率を目盛ったものである。
大きさNのロットから、大きさnのサンプルを抜き取り、このサンプル中に見いだされた不良個数が合格判定個数c以下のときはロットを合格とし、cを超えたときはロットを不合格とする。
Nとnを一定にしてcを0、1、2と変えたときの、OC曲線の変化の傾向を表す図はどれか。

 ア    イ  
 ウ    エ  


答え イ


解説
c = 0のときはロットから抜き出したサンプルに1個でも不良があったらロット全体を不良とするので、c = 1やc = 2よりも検査としては厳しいので、c = 0が最も合格率が低いグラフになり、c = 2が最も合格率が高いグラフになるはずである。
これは、横軸にとったロットの不良率に関係なく成立するので、これを満足するグラフは
 
(イ)である。


キーワード
・ロット
・OC曲線

キーワードの解説
  • ロット(lot)
    製造業で、まとめて同種の製品を生産する場合の生産単位。
    同一ロット内の製品は、同一条件で生産されるため、品質管理の面でも品質が同一の製品の集まりと見なすことができる。
  • OC曲線(operating characteristic curve、検査特性曲線)
    製品の抜き取り検査で「ロットの品質」に対する「ロットの合格率」をプロットしたグラフ。

もっと、「検査特性曲線」について調べてみよう。

戻る 一覧へ 次へ