企業の売上高、固定費及び変動費が分かっているとき、損益分岐点比率、損益分岐点売上高及び変動費率は、それぞれ次の式で求めることができる。
これらの式から言える適切な記述はどれか。
損益分岐点比率 = 損益分岐点売上高÷売上高
損益分岐点売上高 = 固定費÷(1 - 変動費率)
変動費率 = 変動費÷売上高
ア |
売上に占める固定費が大きいほど、損益分岐点比率は低くなり、利益が増加する。 |
イ |
損益分岐点比率が高いほど、売上に対する利益は多くなる。 |
ウ |
損益分岐点比率が低いほど、売上に対する利益は多くなる。 |
エ |
変動費が高くなれば、損益分岐比率は低くなり、利益も低下する。 |
答え ウ
【解説】
それぞれの式に番号を付ける。
(1) |
損益分岐点比率 = 損益分岐点売上高÷売上高 |
(2) |
損益分岐点売上高 = 固定費÷(1 - 変動費率) |
(3) |
変動費率 = 変動費÷売上高 |
ア |
(2)の式から固定費が大きいと、損益分岐売上高が大きくなり、(1)の式から損益分岐点比率も高くなります。(利益は減少する。) |
イ |
(1)の式から損益分岐点比率が高くなると、売上高に対する利益は少なくなります。 |
ウ |
(1)の式から損益分岐点比率が高くなると、売上高に対する利益は多くなります。 |
エ |
(2)の式から変動費率が高くなると、損益分岐売上高が高くなり、(1)の式から損益分岐点比率が高くなります。(利益は低下する。) |
【キーワード】
・損益分岐点
【キーワードの解説】
- 損益分岐点
売上高と費用の額がちょうど等しくなる売上高のことです。
売上高がこれより多くなれば利益(黒字)が出て、少なくなれば損失(赤字)が出ます。
また、売上高が同じでも費用が減ったり増えたりすると、利益が出たり損失が出たりします。
もっと、「損益分岐点」について調べてみよう。
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