平成22年 春期 基本情報技術者 午前 問34

設置場所の異なるクライアントとサーバ間で、次の条件で通信を行う場合の応答時間は何秒か。
ここで、クライアントの送信処理の始まりから受信処理が終了するまでを応答時間とし、距離による遅延は考慮しないものとする。

[条件]
クライアントとサーバ間の回線速度 8Mビット/秒
伝送効率 60%
電文長 上り1Mバイト、下り2Mバイト
クライアントの処理時間 送信、受信合わせて0.4秒
サーバの処理時間 送信、受信合わせて0.4秒

 ア  1.4  イ  3.8  ウ  5.0  エ  5.8


答え エ


解説
上りのデータの処理時間は1Mバイトのデータを回線効率60%の8Mビット/秒の回線で送るので
 1Mバイト÷(8Mビット/秒÷8ビット/バイト×60%)=1.66…≒1.67秒 …(1)
である。
同様に下りのデータは2Mバイトなので
 2Mバイト÷(8Mビット/秒÷8ビット/バイト×60%)=3.33…≒3.33秒 …(2)
である。
また、クライアントとサーバの処理時間が共に0.4秒であるから、応答時間はこの時間の総和なので
 1.67+3.33+0.4+0.4=5.8秒
(エ)である。


キーワード
・応答時間

キーワードの解説
  • 応答時間(レスポンスタイム、response time)
    処理の要求を行ってから応答が返ってくるまでの時間です。
    詳細には「コンピュータの操作者が要求する入力をした時〜コンピュータに応答の最初の表示を開始する時」までの時間になります。
    遠隔システムで通信が行われる場合は、要求メッセージの送信完了から応答メッセージの受信開始までの時間になります。

もっと、「応答時間」について調べてみよう。

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