平成22年 春期 基本情報技術者 午前 問35

既存の電話回線を利用したADSLサービスで、ADSLモデムと電話機を接続する装置Aはどれか。

 ア  スプリッタ  イ  ターミナルアダプタ
 ウ  ダイヤルアップルータ  エ  ハブ


答え ア


解説
ADSLでは、電話用の音声データと通信データを周波数で分離するためにスプリッタ(ア)を使用します。
 
最近のADSL環境ではスプリッタとADSLモデムが一緒になった装置(ADSLモデム、ADSLルータ)を使うことが多いため、装置としてのスプリッタを使用することは少なくなっています。


キーワード
・ADSL

キーワードの解説
  • ADSL(Asymmetric Digital Subscriber Line、非対称デジタル加入者線)
    一般のアナログ電話回線を用いて高速データ通信を可能にする技術で、通常の音声通信で使用しない高周波帯域を用いてデータ通信を行う。
    通常の音声通話では4kHzまでの周波数帯域を使用するが、データ通信には25kHz〜1,100kHz程度の周波数帯域を使う。(使用する周波数帯によってデータ通信速度が異なる。)
    音声通話とデータ通信の分離・混合はスプリッタが行い、データ通信の符号化・復号はADSLモデムが行う。(装置としてはスプリッタ機能を内蔵したADSLモデムが多い。)
    ADSLの特徴としては、高周波数帯域を利用することを想定していないアナログ電話線を転用しているため、伝送特性が保障されていない。また、電話局からの距離で通信速度が出なくなる。

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