平成22年 春期 応用情報技術者 午前 問24

SRAMと比較した場合のDRAMの特徴はどれか。

 ア  SRAMより高速なアクセスが実現できる。
 イ  データを保持するためのリフレッシュ動作が不要である。
 ウ  内部構造が複雑になるので、ビット当たり単価が高くなる。
 エ  ビット当たりの面積を小さくできるので、高集積化に適している。


答え エ


解説

 ア  SRAMはDRAMより高速なアクセスが実現できるため、高速アクセスが求められるキャッシュメモリなどで利用される。
 イ  DRAMはキャパシタが蓄積している電荷が放電してしまうため、定期的に電荷の蓄え(リフレッシュ)が必要である。
 ウ  DRAMは1ビットの構造がキャパシタとトランジスタのみで単純なため、価格が安い。
 エ  DRAMは構造が単純で面積が小さいので高集積化が容易である。


キーワード
・SRAM
・DRAM

キーワードの解説
  • SRAM(Static Random Access Memory)
    フリップフロップを使用した構造の記憶素子で、高速なアクセスができるが構造が複雑で価格が高いため、小容量なメモリであるキャッシュメモリなどで使われている。
  • DRAM(Dynamic Random Access Memory)
    1ビットをキャパシタ(コンデンサ)とそれを制御するトランジスタ(FET)から構成されるメモリで、キャパシタに電荷が蓄えられているかどうかで、0/1の判断を行うメモリである。
    キャパシタに蓄えた電荷は放電してしまうので、定期的に電荷の蓄え(リフレッシュ)を行う必要がある。
    構造が単純なので価格が安く、高集積化に向いていて、コンピュータの主記憶などの大容量メモリとして使用される。

もっと、「SRAM」について調べてみよう。

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