平成22年 春期 応用情報技術者 午前 問25

ワンチップマイコンにおける内部クロック発生器のブロック図を示す。
15MHzの発振器と、内部のPLL1、PLL2及び分周器の組合せでCPUに240MHz、シリアル通信(SIO)に115kHzのクロック信号を供給する場合の分周器の値は幾らか。
ここで、シリアル通信のクロック精度は±5%以内に収まればよいものとする。

 ア  1/24  イ  1/26  ウ  1/28  エ  1/210


答え エ


解説
PLL1の“8逓倍”というのは、入力クロック信号を8倍のクロック信号にするという意味なので、PLL1の出力は120MHzになります。
 
分周器はこの120MHzから115kHzを作り出すので、
 115kHz÷120MHz = 0.00095833…
で分周すればいいので、これはおおよそ1/210(エ)になります。
ここで、
 1/210 = 0.0009765625
で、これの±5%は
 0.000927734375〜0.001025390625
で、0.00095833…はその間に収まっています。


キーワード
・ワンチップマイコン
・PLL
・分周器

キーワードの解説
  • ワンチップマイコン
    一つのICチップ内にCPU、メモリ、各種I/O制御などを組込み、一つのICチップでコンピュータ機器を実現できるようにしたものです。
  • PLL(Phase Locked Loop、位相同期回路)
    外部からの入力基準信号と、出力信号との位相差が一定になるよう、フィードバック制御をかけて発振をさせる回路のことで、入力信号から様々な信号を作り出すことができます。
  • 分周器
    入力信号を数え決められた回数に達したら出力信号を変化させる電子部品です。高い周波数信号を入力にし、低い周波数信号を作るときに使われます。

もっと、「ワンチップマイコン」について調べてみよう。

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