平成22年 春期 データベーススペシャリスト 午前II 問8

第2正規形である関係Rが、第3正規形であるための条件として、適切なものはどれか。
ここで、A→Bは属性Bが属性Aに関数従属していることを意味する。

 ア  いかなる部分従属性も成立しない。
 イ  推移従属性が存在しない。
 ウ  属性の定義域が原子定義域である。
 エ  任意の関数従属性A→Bに関して、Aはその関係の候補キーである。


答え イ


解説
第3正規形であるための条件は、ある項目が決まった時に推移的にきまる項目(推移従属性)がないことです。


キーワード
・正規形

キーワードの解説
  • 正規形
    データの冗長性を少なくし、関連性の強いデータ項目(属性)をまとめて、一事実一箇所(1 fact in 1 place)にすることです。
    データの正規化にはレベルにより、第1〜第5正規形やボイス・コッド正規形があります。(情報処理技術者試験では第1〜第3正規形とボイス・コッド正規形が出題されます。)
    • 第1正規形
      データの繰り返し部分を別表にする。
    • 第2正規形
      1つのデータがきまると従属的にきまるデータを別グループ化する。
    • 第3正規形
      推移的に値がきまるデータを別グループ化する。
    • ボイス・コッド正規形
      すべての属性がキーに完全従属するようにしたもの。

もっと、「正規形」について調べてみよう。

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