平成22年 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト 午前II 問22

図は、デマルコが提唱している構造化技法を基本としたシステム開発プロジェクトのライフサイクルを表現したものである。
図中のaに入れる適切なフェーズはどれか。

 ア  機能設計  イ  構造化設計
 ウ  プログラム設計  エ  プロトタイピング


答え イ


解説
デマルコ(Tom DeMarco)の提案した構造化技法とは、ユーザーが要求しているシステムのニーズに対して、そのシステムの機能をデータの流れから構造的に設計する方法です。
具体的には、データフローダイアグラム(Data Flow Diagram、DFD)などのツールを用いて、構造化仕様を設計していきます。
問題の図は開発プロジェクトのライフサイクルのDFDですが、「2.構造化分析」の結果の構造化仕様書と「4.ハードウェアの調査」の結果のシステム構成データを入力として、パッケージ化した設計テスト計画を出力とする工程は、構造化設計(イ)になります。


キーワード
・プロジェクトライフサイクル

キーワードの解説
  • プロジェクトライフサイクル
    プロジェクトの立上げプロセスから、計画、実行、終結するまでの各フェーズの流れのことです。
    プロジェクトライフサイクルの特徴として、初期フェーズではリスクが高く、プロジェクトが進むにつれ徐々にリスクが減り、リスクが最小になるとプロジェクトは完了します。また、修正が発生した場合は初期ではコストが少なくて済みますが、プロジェクトの終盤になるとコストが増大します。

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