平成22年 春期 プロジェクトマネージャ 午前II 問7

プロジェクト期間の80%を経過した時点での進捗率が70%、発生したコストは8,500万円であった。
完成時総予算は1億円であり、プランドバリューはプロジェクトの経過期間に比例する。
このときの適切な分析結果はどれか。

 ア  アーンドバリューは8,500万円である。
 イ  コスト差異は- 1,500万円である。
 ウ  実コストは7,000万円である。
 エ  スケジュール差異は- 500万円である。


答え イ


解説
PV(Planned Value、プランドバリュー)は、計画時に予定したコストを表します。
EV(Earned Value、アーンドバリュー)は、その時点で完了した作業の価値を表します。
AC(Actual Cost、実コスト)は、その時点で実際にかかっているコストを表します。

プロジェクトのこの時点での状況は

  • BAC(Budget at Completion、完成時総予算)は、1億円
  • PVは、プロジェクトの経過期間に比例でBACが1億円で、経過期間が80%なので、8,000万円
  • EVは、プロジェクトの進捗率が70%なので、7,000万円
  • ACは、8,500万円
  • CV(Cost Variance、コスト差異)は、EV-ACなので、- 1,500万円
  • SV(Schedule Variance、スケジュール差異)は、EV-PVなので、- 1,000万円
  • CPI(Cost Performance Index、コスト効率指数)は、EV÷ACなので、約0.824
  • SPI(Schedule Performance Index、スケジュール効率指数)は、EV÷PVなので、0.875
  • EAC(Estimate At Completion、完成時総コスト見積り)は、AC+(BAC-EV)÷CPIなので、約12,143万円
になります。


キーワード
・EVM

キーワードの解説
  • EVM(Earned Value Management)
    プロジェクトの進捗を定量的(金銭的)に評価するマネジメント管理の方法です。
    予定と現在の進捗状況を金額に換算(定量化)し、進捗状況を把握します。

もっと、「EVM」について調べてみよう。

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