マイクロプロセッサの省電力対策に関する記述のうち、適切なものはどれか。
ア |
CMOSよりもバイポーラ素子を使用した方が、消費電力を少なくできる。 |
イ |
CMOSを使用したプロセッサでは、動作周波数を低くすることによって、論理反転時の電流が減少し、消費電力を少なくできる。 |
ウ |
クロックゲーティング方式を使用すると、スタンバイ時にプロセッサに対する電圧供給を停止できるので、消費電力を少なくできる。 |
エ |
動作電圧を高くすることによって、内部の演算処理が高速になり、消費電力を少なくできる。 |
答え イ
【解説】
ア |
CMOSとバイポーラ素子では、CMOSの方が消費電力が少ないです。 |
イ |
プロセッサの動作周波数を低くすると、論理反転(スイッチング)による電力消費が少なくなります。 |
ウ |
クロックゲーティング方式は動作する必要のない回路ブロックに供給しているクロックを停止することによって、消費電力を減らす手法で、止めるのは電圧供給ではなくクロックです。 |
エ |
動作電圧を高くすると、論理反転時の電力消費が多くなります。 |
【キーワード】
・半導体の低消費電力技術
【キーワードの解説】
- 半導体の低消費電力技術
半導体の低消費電力技術には、回路の微細化によるリーク電流の増大と、動作クロックの高速化によるスイッチング電力の増大を削減するものである。
方法としては回路設計の工夫によるものと、LSI製造プロセスの改良によるものがあります。
もっと、「半導体の低消費電力技術」について調べてみよう。
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