平成23年 秋期 応用情報技術者 午前 問53

必要とされる技術力をもっていない要員が複数いて、フロジェクトの遂行に支障を来すおそれがあるときの教育方針として、最も適切なものはどれか。

 ア  技術力の低い要員のレベルに合わせた集合研修を全員に受講させる。
 イ  個々の技術力に応じて、受講させる集合研修やOJTの内容を変えて教育する。
 ウ  集合研修は開催日時が決まっているので、各要員の時間的余裕の度合いを判断基準にして誰を受講させるかを決める。
 エ  プロジェクトの遂行を優先させ、プロジェクト完了後にスキルを再評価した上で教育する。


答え イ


解説
企業では個々の従業員(要員)の技術レベル、スキル(経験値)レベルが異なるため、全員に確実に周知させるような内容以外の教育については、個々の従業員のレベルに合わせ教育計画を立てる必要があります。
また、このプロジェクトのように技術力の不足している要員が数多くいるケースでは、OJTを有効活用して、個々の要員のレベルアップを目指します。
なお、全員に対して集合研修を行う内容としては、社内ルールの改正についての説明会などがあります。また、新入社員のように個々のレベルの判断ができない場合も集合研修を行います。


キーワード
・OJT

キーワードの解説
  • OJT(On the Job Training)
    企業内で行われる教育訓練法の一つで、職場の上司や先輩が具体的な仕事を通じして、業務の遂行に必要な知識や技術などを指導し習得させます。
    OJTは実務を行いながら教育を行うため、効率的な教育方法として評価されますが、OJTの指導者の力量に差があるため、指導者の力量に教育を受ける人の運命を託すような危険もあります。
    OJTに対し、職場(業務)を離れての訓練はOff-JT(Off the Job Training)と呼ばれます。

もっと、「OJT」について調べてみよう。

戻る 一覧へ 次へ