平成23年 秋期 ITサービスマネージャ 午前II 問6

ITサービスマネジメントにおいて、リリース管理からインシデント管理に伝達することが望ましいとされている情報はどれか。

 ア  リリースが許可された証拠
 イ  リリースするものに含まれている既知の誤り
 ウ  リリースに関連しないインシデント
 エ  リリースまでに要したコスト


答え イ


解説
インシデント管理を担当している部署では問題(インシデント)が発生したときの暫定的な対応を行うため、すでに根本的な解決が行われリリースされた問題についての情報が上がってきたときは、システムの更新による対応を指示する必要があるため、リリース管理からインシデント管理に伝達する情報としてはリリースするものに含まれている既知の誤り(イ)になります。


キーワード
・リリース管理及び展開管理
・インシデント管理

キーワードの解説
  • リリース管理及び展開管理
    リリース管理は、ソフトウェアやハードウェアのライフサイクルを通じて、どのようなリリースを行っていくかについての管理のことで、展開管理は、実際に本番環境に対して変更を加える際に、どのような準備、実行、見直しを行うかについての管理のことです。
  • インシデント管理
    サービス中断につながるインシデント(事故、障害)の発生から対策、解決までの流れを管理することです。
    ITIL(Information Technology Infrastructure Library)では、インシデント管理で行うのは暫定的な対応までで、恒久的な問題解決は問題管理プロセスで行います。
    インシデント管理の目的はシステムの復旧で、提供するサービスへの影響を最小限にすることです。

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