平成23年 秋期 ITサービスマネージャ 午前II 問20

ECCメモリで、2ビットの誤りを検出し、1ビットの誤りを訂正するために用いるものはどれか。

 ア  偶数パリティ  イ  垂直パリティ
 ウ  チェックサム  エ  ハミング符号


答え エ


解説

 ア  偶数パリティは、データ内の“1”の個数が偶数個になるようにパリティビットを付加します。
1ビットの誤り検出ができます。
 イ  垂直パリティは、符号(バイト)ごとにパリティビットを付加する方法です。
1ビットの誤り検出ができます。
 ウ  チェックサムは、処理するデータの固まりごとにデータを数値と考えて合計を求めて付加したデータで、誤り検出に使用します。
 エ  ハミング符号は、誤り検出・訂正用のデータを付加する方法で、2ビットの誤りと1ビットの訂正が可能です。
4ビットのデータの場合、3ビットの誤り検出・訂正用データを付加します。


キーワード
・誤り訂正
・ECCメモリ

キーワードの解説
  • 誤り訂正
    データ通信で受信したデータや、媒体(ハードディスク、CD、DVDなど)から読み出したデータに、誤りがないか確認し、誤りがあった場合に訂正する機能である。
    誤りを検出しても訂正できないと、そのデータは破棄することになり、場合によってはデータの喪失になってしまうため、重要なデータについては誤り訂正を考慮した記録手段が必要になる。
  • ECCメモリ(Error Check and Correct memory)
    記憶しているデータのエラーを検出して訂正する機能を持つメモリで、1ビットの誤り訂正と2ビット以上の誤りの検出をすることができます。

もっと、「誤り訂正」について調べてみよう。

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