平成23年 春期 基本情報技術者 午前 問18

CPUが1台で、入力装置(I/O)が同時動作可能な場合の二つのタスクA、Bのスケジューリングは図のとおりであった。
この二つのタスクにおいて、入出力装置がCPUと同様に、一つだけ発生順に処理するように変更した場合、両方のタスクが終了するまでのCPUの使用率はおよそ何%か。

 ア  43  イ  50  ウ  60  エ  75


答え ウ


解説
入出力装置が一つだけの要求を発生順に処理するようになった時の、タスクA、Bのスケジューリングは
 
になり、全体で25の長さのうち、CPUが稼働している時間の合計は15なので、稼働率は
 15÷25 = 0.6 = 60%
(ウ)になる。


キーワード
・スケジューリング

キーワードの解説
  • スケジューリング
    マルチタスクOSやマルチプロセッシング(マルチプロセス)OS、RTOS(Real Time OS)などで、CPU資源をどのタスク(プロセス)に割り当てるかを決める方法で、スケジューリングの方法でシステムの性能に大きく影響するOSの最重要部分です。
    タスク(プロセス)には、通常実行可能状態になったら即処理しなければいけないものと、多少は処理するまでに待ってもよいものがあるので、スケジューリングはこういったタスクに優先度を設け、優先度の高いものから処理を行うようにする。ただし、優先度の低いものが長時間処理されないような状態にならないようにするための工夫が必要である。

もっと、「スケジューリング」について調べてみよう。

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