平成23年 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト 午前II 問1

16ビットのダウンカウンタのカウンタを用い、そのカウンタの値が0になると割込みを発生させるハードウェアタイマーがある。
カウンタに初期値として10進数の150をセットしてタイマーをスタートすると、最初の割込みが発生するまでの時間は何マイクロ秒か。
ここで、タイマークロックは16MHzを32分周したものとする。

 ア  0.3  イ  2  ウ  150  エ  300


答え エ


解説
タイマークロックは16MHzを32分周したものなので、カウンタが1減る時間は
 1秒÷(16MHz÷32分周)
 1秒÷(16×106Hz÷32分周)
 = 2×10-6
 = 2マイクロ秒
なので、カウンタの初期値が150なので、カウンタが0になって割込みが発生するまでの時間は
 2マイクロ秒×150 = 300マイクロ秒
(エ)になります。


キーワード
・割込み

キーワードの解説
  • 割込み(Interrupt)
    CPUが、CPU内部からや周辺機器(部品)から受け付ける要求の一種であり、CPUは割込み要求によって現在の処理を中断して、要求に沿った処理を行う。
    割込みにはCPUの内部的な原因の内部割込みと、CPU外部からの信号による外部割込みがある。
    割込みを使用する目的は、まれにしか発生しない要求を常時監視すると効率が悪いので、こういった要求を割り込みにする場合や、CPUの誤った使い方によってCPUが暴走するのを防ぐため(例外)、定期的に行う処理を確実に行うためなどがある。

もっと、「割込み」について調べてみよう。

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