平成24年 秋期 基本情報技術者 午前 問10

主記憶のアクセス時間が60ナノ秒、キャッシュメモリのアクセス時間が10ナノ秒であるシステムがある。
キャッシュメモリを介して主記憶にアクセスする場合の実効アクセス時間が15ナノ秒であるとき、キャッシュメモリのヒット率は幾らか。

 ア  0.1  イ  0.17  ウ  0.83  エ  0.9


答え エ


解説

  • 主記憶のアクセス時間をM(60ナノ秒)
  • キャッシュメモリのアクセスアクセス時間をC(10ナノ秒)
  • キャッシュメモリのヒット率をr
とすると、実効アクセス時間x (15ナノ秒)は次の式になる。
 x = C×r + M×(1 - r )

この式に問題の条件を当てはめると、
 15ナノ秒 = 10ナノ秒×r + 60ナノ秒×(1 - r )
 r = 0.9
(エ)である。


キーワード
・キャッシュメモリ

キーワードの解説
  • キャッシュメモリ(cache memory)
    CPU内にある高速アクセス可能なメモリで、主記憶のデータの中からアクセス頻度が高いデータを、一時的に格納することで、CPUから主記憶のアクセスをキャッシュメモリに代えることで、メモリへのアクセス速度を上げ、処理速度を向上させる。
    キャッシュメモリに格納するデータには、プログラムそのものである場合(命令キャッシュ)と、プログラムが使用するデータである場合(データキャッシュ)がある。

もっと、「キャッシュメモリ」について調べてみよう。

戻る 一覧へ 次へ