平成24年 秋期 基本情報技術者 午前 問53

ある新規システムの開発規模を見積もったところ、500ファンクションポイント(FP)であった。
このシステムを構築するプロジェクトには、開発工数の他にシステムの導入や開発者教育の工数が10人月必要である。
また、フロジェクト管理に、開発と導入・教育を合わせた工数の10%を要する。
このプロジェクトに要する全工数は何人月か。
ここで、開発の生産性は1人月当たり10FPとする。

 ア  51  イ  60  ウ  65  エ  66


答え エ


解説
開発の生産性は1人月当たり10FPで、プロジェクト全体で500FPなので、必要な工数は
 500FP÷10FP/人月 = 50人月
であり、開発工数以外のシステム導入や開発者教育に10人月かかるので
 50人月 + 10人月 = 60人月
になり、さらにプロジェクトの管理に10%の工数がかかるので
 60人月 + 10% = 66人月
(エ)になる。


キーワード
・ファンクションポイント法

キーワードの解説
  • ファンクションポイント法(function point method)
    ソフトウェアの規模を計測する手法で、開発工数(人月)の見積りに使う。
    ソフトウェアの機能毎に、その処理の複雑さなどから工数を見積もる。
    ファンクションポイント法の問題点は、処理の複雑さから工数を求める根拠が過去の経験値を利用するしかなく、新たな分野の開発に用いると誤差が大きくなってしまうことである。そのため、ファンクションポイント法を用いるためには、過去の開発案件の調査を行ない、複雑さと開発工数の関係をデータベース化する必要がある。

もっと、「ファンクションポイント」について調べてみよう。

戻る 一覧へ 次へ