平成24年 秋期 応用情報技術者 午前 問9

命令を並列実行するためのアーキテクチャであって、複数の命令を同時に実行するとき、命令を実行する演算器をハードウェアによって動的に割り当てる方式はどれか。

 ア  SMP  イ  VLIW
 ウ  スーパースカラ  エ  スーパパイプライン


答え ウ


解説

 ア  SMP(Symmetric Multiple Processor)は、命令が実行される段階で、どの演算器を使うかを動的に決めながら、複数の命令を同時に実行するマルチプロセッサです。
 イ  VLIW(Very Long Instruction Word、超長命令語)は、同時に実行可能な複数の動作をまとめて一つの命令として、同時に実行する方式です。
 ウ  スーパースカラは、複数の命令を同時に実行するとき、命令を実行する演算器をハードウェアによって動的に割り当てる方式です。
 エ  スーパパイプライン(super pipeline)は、パイプラインの段数を増やすことで、高い周波数での動作を可能とし、処理を高速化する方式です。


キーワード
・スーパースカラ

キーワードの解説
  • スーパースカラ(superscalar)
    CPUのアーキテクチャの一つで、命令レベルを並列化して、1度に複数の命令を処理することで高速化を行う技術です。
    CPUで複数の命令を1度に処理するためには、整数演算処理部と小数点演算処理部のような、冗長な実行ユニットを使います。

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