平成24年 秋期 応用情報技術者 午前 問60

営業債権管理業務に関する内部統制のうち、適切なものはどれか。

 ア  売掛金回収条件の設定は、営業部門でなく、審査部門が行っている。
 イ  売掛金の消込み入力と承認処理は、販売を担当した営業部門が行っている。
 ウ  顧客ごとの与信限度の決定は、審査部門ではなく、営業部門の責任者が行っている。
 エ  値引き・割戻し処理は、取引先の実体を熟知している営業部門の担当者が行っている。


答え ア


解説

 ア  売掛金の回収条件の設定は審査部門が行います。
 イ  売掛金の消込み入力と承認処理は、経理部門が行います。
 ウ  顧客の与信限度(売掛金が発生する取引における限度額)の設定は、審査部門が行います。
 エ  値引き・割戻し処理は、営業部門の責任者が行います。


キーワード
・内部統制
・営業債権管理

キーワードの解説
  • 内部統制
    会社が自らの業務の適正を確保するための体制を構築していくことです。
    内部統制には以下の4つの目的があります。
    • 業務の有効性・効率性
    • 財務報告の信頼性
    • 法令遵守
    • 資産の保全
    また、以下の6つの基本要素があります。
    • 統制環境
    • リスクの評価と対応
    • 統制活動
    • 情報と伝達
    • モニタリング
    • ITへの対応
  • 営業債権管理(売掛金管理)
    企業間の取引の場合、商品の引渡し(納品)が行われてから、代金の支払いが行われるまで時間がかかることが多く、納品してから代金を受け取るまでの権利を営業債権といい、企業はこれを管理し確実に入金が行われているかを管理することが重要になります。

もっと、「内部統制」について調べてみよう。

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