平成24年 春期 基本情報技術者 午前 問5

図は70円切符の自動販売機に硬貨が投入されたときの状態遷移を表している。
状態Q4から状態Eへ遷移する事象はどれか。
ここで、Q0は硬貨が投入されていない状態であり、硬貨が1枚投入されるたびに状態は矢印の方向へ遷移するものとする。
なお、状態Eは投入された硬貨の合計が70円以上になった状態であり、自動販売機は切符を発行し、釣銭が必要な場合には釣銭を返す。
また、自動販売機は10円硬貨、50円硬貨、100円硬貨だけを受け付けるようになっている。

 ア  10円硬貨が投入された。
 イ  10円硬貨又は50円硬貨が投入された。
 ウ  10円硬貨又は100円硬貨が投入された。
 エ  50円硬貨又は100円硬貨が投入された。


答え エ


解説
状態Q0から状態Eに遷移するのは、硬貨が投入されていない状態から、投入された硬貨の合計が70円以上になったときなのでこれは100円硬貨を投入したことになる。状態Q0からの遷移先はほかに状態Q1と状態Q5があり、これは状態Q1が10円硬貨を投入したとき、状態Q5が50円硬貨を投入された時である。
投入された硬貨の合計が10円の時のQ1について考えると、状態Eに遷移するのは投入された硬貨の合計が70円以上のときなので100円硬貨が投入された場合、状態Q2に遷移するのは10円硬貨が投入された場合、状態Q6に遷移するのは50円硬貨が投入された場合である。
投入された硬貨の合計が20円の時の状態Q2について考えると、状態Eに遷移するのは投入された硬貨の合計が70円以上のときなので50円硬貨又は100円硬貨が投入された場合、状態Q3に遷移するのは10円硬貨が投入された場合である。
同様に状態Q4について考えると、この状態は投入された硬貨の合計が40円時で、状態Eに遷移するのは投入された硬貨の合計が70円以上のときなので50円硬貨又は1000円硬貨が投入された(エ)場合、状態Q3に遷移するのは10円硬貨が投入された場合である。
これらを、状態遷移図に書き加えると下図になる。
 


キーワード
・状態遷移図

キーワードの解説
  • 状態遷移図
    システムとして複数の状態をもち、事象によりその状態が移る動作(状態遷移)を図にしたものです。
    有限オートマトンの図が状態遷移図になります。
    また、ソフトウェアの開発では状態遷移図から状態遷移表を作成することもあります。

もっと、「状態遷移図」について調べてみよう。

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