キャッシュメモリを搭載したCPUの書込み動作において、主記憶及びキャッシュメモリに関し、コヒーレンシ(一貫性)の対策が必要な書込み方式はどれか。
| ア | ライトスルー | イ | ライトバック | |
| ウ | ライトバッファ | エ | ライトプロテクト |
答え イ
【解説】
キャッシュメモリには、キャッシュメモリを経由して参照している主記憶のデータの内容の書込み命令を実行したときに、キャッシュメモリと主記憶の両方を書き換える方式であるライトスルーと、キャッシュメモリだけを書き換えておき、主記憶の書換えはキャッシュメモリから当該データが追い出されるときに行う方式であるライトバックがあります。
このライトバック方式では、CPUから主記憶にアクセスするときはキャッシュを経由するためキャッシュだけを書換え主記憶の書換えを行っていなくても問題ないが、DMAなどCPUを経由しない主記憶へのメモリアクセスでは主記憶のデータ内容がCPUが把握している状態になっていないため、その差を解消するため(コヒーレンシ)の対策が必要になります。
【キーワード】
・キャッシュコヒーレンシ
- キャッシュコヒーレンシ(cache coherency)
複数のCPUコアが共有しているメモリをそれぞれのキャッシュに保持するとき、いずれかのCPUコアがメモリ内容の変更を行っても、他のCPUコアが参照しているキャッシュの内容は変更前の状態であるため、不一致が生じる。
キャッシュコヒーレンシはこういった状況が発生しないようにキャッシュとメモリの間の一貫性を保つことになります。
もっと、「コヒーレンシ」について調べてみよう。
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