平成24年 春期 応用情報技術者 午前 問55

ITサービスマネジメントのイベント管理における、フィルタリングのレベルの設定方針のうち、適切なものはどれか。

 ア  既知のエラーに関するイベントだけを、検出するようにレベルを設定する。
 イ  ささいなイベントも漏らさず、全てを検出できるようにレベルを設定する。
 ウ  事前に設計され、合意された設定レベルを変更せずに固定する。
 エ  有効性評価プロセスでの評価結果に基づき、設定レベルを継続的に見直す。


答え エ


解説
ITサービスマネジメントにおいて、システムを運用する間に発生する異常事態をイベントといい、影響度が大きくなるものをインシデントといいます。
イベント発生を認知して、その影響を分析するプロセスをイベント管理といい、インシデントにエスカレートしたときに、影響を最少化し、迅速な回復を図るプロセスをインシデント管理といいます。
イベント管理におけるフィルタリングの設定は、システムを運用しイベントデータ多くなると傾向などがわかり、有効なフィルタリングができるようになるので、有効性評価プロセスでの評価結果に基づき、設定レベルを継続的に見直す(エ)が必要です。


キーワード
・ITサービスマネジメント

キーワードの解説
  • ITサービスマネジメント
    ITサービスを提供する企業などの組織が利用顧客のニーズに合致した適切なサービス提供を実現し、その運用の維持管理ならびに継続的改善を行っていくための活動のことです。
    ITサービスマネジメントを実行する為のベストプラクティスを文書化したものがITIL(Information Technology Infrastructure Library)です。

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