システム監査における、サンプリング(試査)に関わる用語のうち、適切なものはどれか。
ア |
許容誤謬率とは、サンプリングの件数を決めるときに用いるものであって、監査人が受け入れることのできる所定の内部統制からの逸脱率である。 |
イ |
サンプリングリスクとは、固有リスクと統制リスクを掛け合わせた結果である。 |
ウ |
統計的サンプリングとは、特定の種類の例外の取引を全部抽出する方法である。 |
エ |
母集団とは、評価対象から結論を導き出すために必要なデータのうち、リスクの高いデータの集合である。 |
答え ア
【解説】
ア |
許容誤謬率は、サンプリングした結果のうち、監査人が受け入れられる内部統制からの逸脱率のことです。 |
イ |
サンプリングリスクは、サンプルが母集団の特性を正確に反映しないために、監査人が母集団について誤った結論を行うリスクです。 |
ウ |
統計的サンプリングは、サンプルの抽出を無作為抽出法を用いて行い、サンプルの監査結果に基づく母集団に関する結論を出すに当たって確率論の考え方を用いる方法です。 |
エ |
母集団は、監査の対象となる集団の全体のことです。 |
【キーワード】
・試査
・誤謬率
【キーワードの解説】
- 試査
査証拠の入手方法の一つで、特定の監査手続の実施の際に、母集団からその一部の項目を抽出して、それに対して監査手続を実施することです。
試査には、一部の項目に対して監査手続を実施した結果をもって母集団全体の一定の特性を評価する目的を持つ試査(サンプリング)と、母集団全体の特性を評価する目的を持たない試査(特定項目抽出による試査)があります。
試査に対立する方法に精査があり、精査は特定の監査手続の実施に際して、母集団からそのすべての項目を抽出して、それに対して監査手続を実施します。
- 誤謬率
解答した問題のうち、間違えた問題の割合です。
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