平成24年 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト 午前II 問6

セマフォの基本操作であるP操作、V操作に関する記述のうち、適切なものはどれか。

 ア  P操作とV操作は交互に行わなければならない。
 イ  P操作は資源のロック、V操作は資源のアンロックを実現するのに使用する。
 ウ  P操作は事象の発生通知、V操作は事象の待合わせに用いられる。
 エ  P操作はセマフォ変数の値を増加させ、V操作は減少させる。


答え イ


解説
セマフォを使用するときは共通領域にセマフォ変数を確保し、資源を同時に使用できる最大数を設定します。(排他制御なら1になります。)
共有資源を使いたいタスクは、セマフォ変数の値を1減らすP操作行います。
この時、セマフォ変数が0でなければ減算が行われ、資源を利用することが可能になります。
セマフォ変数の値が0のときは、資源が他のタスクに使われているので、待ち状態になります。(場合によってはエラーにすることなどもある。)
資源を使い終わったタスクはセマフォ変数の値を1増加させるV操作を行います。


キーワード
・セマフォ

キーワードの解説
  • セマフォ(semaphore)
    セマフォは複数のタスク(プロセス)が共有で使用する資源の排他制御をするのに使用する。
    ここでの資源とはシステムがアクセスする周辺機器である。

もっと、「セマフォ」について調べてみよう。

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