平成25年 秋期 応用情報技術者 午前 問78

前期繰越及び期中の仕入と売上は表のとおりであった。
期末日である3月31日に先入先出法によって棚卸資産を評価した場合、在庫の評価額は何円か。

仕入
日付 数量(個) 単価(円)
前期繰越
5月 1日
10月15日
10
15
5
100
90
70
売上
日付 数量(個)
4月20日
8月31日
11月20日
4
8
6

 ア  840  イ  980  ウ  1,038  エ  1,080


答え イ


解説
先入先出法なので、払出しをするときは、先に購入した商品から出て行く。(FIFOの考え方です。)
前期繰越(4月1日)の在庫の状態は、単価100円が10個である。
4月20日の売上は単価100円から4個なので在庫の状態は、単価100円が6個である。
5月1日の仕入後の在庫の状態は、単価100円が6個、単価90円が15個である。
8月31日の売上は単価100円から6個、単価90円が2個なので在庫の状態は、単価90円が13個である。
10月15日の仕入後の在庫の状態は、単価90円が13個、単価70円が5個である。
11月20日の売上は単価90円から6個なので在庫の状態は、単価90円が7個、70円が5個である。
したがって、期末日の在庫の評価額は
 90円×7個 + 70円×5個 = 980円
(イ)である。


キーワード
・在庫管理

キーワードの解説
  • 在庫管理
    企業において適正な在庫を持つことは重要であり、在庫に過不足があると以下のような問題がある。
    • 製品在庫が不足すると、品薄になり機会損失が発生する。
    • 原材料の在庫不足により、製造の停止が発生する。
    • 製品在庫が多すぎると、保管料(倉庫代)が発生し、売れ残りを避けるための価格の低下が発生する。(在庫一掃セール)
    • 原材料の在庫が多すぎると、保管料(倉庫代)が発生したり、余分な材料の破棄が行なわれ、調達コストが高くなる。

もっと、「在庫管理」について調べてみよう。

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