次の仕様のバックアップシステムにおいて、金曜日に変更されたデータの増分バックアップを取得した直後に磁気ディスクが故障した。
修理が完了した後、データを復元するのに必要となる時間は何秒か。
ここで、増分バックアップは直前に行ったバックアップとの差分だけをバックアップする方式であり、金曜日に変更されたデータの増分バックアップを取得した磁気テープは取り付けられた状態であって、リストア時には磁気テープを1本ごとに取り替える必要がある。
また、次の仕様に示された以外の時間は無視する。
[バックアップシステムの仕様]
バックアップ媒体 |
磁気テープ(各曜日ごとの7本を使用) |
フルバックアップを行う曜日 |
日曜日 |
増分バックアップを行う曜日 |
月曜日〜土曜日の毎日 |
フルバックアップのデータ量 |
100Gバイト |
磁気テープからのリストア時間 |
10秒/Gバイト |
磁気テープの取替え時間 |
100秒/本 |
偏向されるデータ量 |
5Gバイト/日 |
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ア |
1,250 |
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イ |
1,450 |
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ウ |
1,750 |
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エ |
1,850 |
答え エ
【解説】
バックアップデータの戻り方は、まず、直前に行ったフルバックアップで取得したデータを戻し、フルバックアップ後に行った増分バックアップのデータを順番に戻せばいいので、まず最初は金曜日に行ったバックアップテープをフルバックアップを行った日曜日のテープと入替えて、フルバックアップのデータを戻し、次に最初の増分バックアップを行った月曜日のテープと入替えデータを戻しと行い、金曜日の増分バックアップのデータまで戻すと、その時間は
日曜日のバックアップデータを戻す時間:100秒 + 100Gバイト÷10秒/Gバイト = 1,100秒
月曜日のバックアップデータを戻す時間:100秒 + 5Gバイト÷10秒/Gバイト = 150秒
火曜日のバックアップデータを戻す時間:100秒 + 5Gバイト÷10秒/Gバイト = 150秒
水曜日のバックアップデータを戻す時間:100秒 + 5Gバイト÷10秒/Gバイト = 150秒
木曜日のバックアップデータを戻す時間:100秒 + 5Gバイト÷10秒/Gバイト = 150秒
金曜日のバックアップデータを戻す時間:100秒 + 5Gバイト÷10秒/Gバイト = 150秒
になり、合計は1,850秒(エ)になる。
【キーワード】
・バックアップ
【キーワードの解説】
- バックアップ(backup)
データの複製をあらかじめ用意しておいて、問題が起きたときにデータの復旧ができるように備えておくことです。
オリジナルデータの完全な複製を作成するフルバックアップと、フルバックアップからの変更箇所のみの複製を作成する差分バックアップや増加したデータのみの複製を作成する増加バックアップがあります。
バックアップを行うときはデータの整合性を保つためシステムを停止する必要があり、時間のかかるフルバックアップと短時間ですむ差分バックアップや増加バックアップを組み合わせた方法が使われることが多い。
もっと、「バックアップ」について調べてみよう。
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