平成25年 春期 応用情報技術者 午前 問10

CPUのパイプラインハザードのうち、制御ハザードの発生原因として、適切なものはどれか。

 ア  キャッシュミス
 イ  先行する命令の結果に依存する演算命令
 ウ  ハードウェア資源の競合
 エ  分岐命令


答え エ


解説
パイプラインハザードとは、パイプライン制御においてパイプラインに先取りしておいた命令が、命令の順序や分岐命令(エ)によってムダになることで、処理速度の低下が発生します。
パイプラインハザードは避けることができないが、その影響を減らす方法として、遅延分岐や分岐予測等があります。


キーワード
・パイプライン

キーワードの解説
  • パイプライン
    CPUが命令を実行するためには命令読み込み(F)、命令解読(D)、アドレス計算(A)、オペランド呼出し(R)、実行(E)と複数ステージの動作を行う必要があり、これをCPUの動作クロックに合わせて行うと1命令処理するのに時間がかかる。
    そのため、CPUの動作ステージを1つずつずらして複数の命令を処理できるようにして、処理速度を向上させるものがパイプラインです。
     パイプライン
    ここで、1命令を処理するのに必要なステージ数が深さで、1ステージを処理する時間がピッチです。

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