平成25年 春期 エンベデッドシステムスペシャリスト 午前II 問1

ストアドプログラム方式のコンピュータの性能向上を妨げる要因のうち、“フォンノイマン ボトルネック”と呼ばれているものはどれか。

 ア  記憶装置の容量
 イ  入出力装置のデータ転送能力
 ウ  プロセッサと記憶装置との間のデータ転送能力
 エ  プロセッサの命令処理能力


答え ウ


解説
ノイマン型コンピュータは主記憶に格納したプログラムの命令を1つづつプロセッサが読み出して実行する。
このとき、性能向上の妨げになるのは、プロセッサが主記憶から命令を読み出す速度である。
主記憶(メモリ)からデータを読み出す速度(転送速度)は、プロセッサの処理速度と比較し、非常に遅いためプロセッサと主記憶との間のデータ転送能力が問題になる。
この問題の対策としては、プロセッサと主記憶の間に高速なキャッシュメモリを置く方法などがある。


キーワード
・ノイマン型コンピュータ

キーワードの解説
  • ノイマン型コンピュータ
    ジョン・フォン・ノイマンが提唱した方式のコンピュータのことで、コンピュータはプログラムを、コンピュータ内部の記憶装置に格納して実行する方式です。
    現在、使用されているすべてのコンピュータは、このノイマン型コンピュータです。
    この方式だと、記憶装置上のプログラムを書き換えることで、システムを変更できるというメリットがあります。

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