平成26年 秋期 基本情報技術者 午前 問32

LANにおいて、伝送距離を延長するために伝送路の途中でデータの信号波形を増幅・整形して、物理層での中継を行う装置はどれか。

 ア  スイッチングハブ(レイヤー2スイッチ)
 イ  ブリッジ
 ウ  リピータ
 エ  ルータ


答え ウ


解説

 ア  スイッチングハブはデータリンク層(イーサネット)の情報(MACアドレス)で中継を行う装置です。
 イ  ブリッジはデータリンク層(イーサネット)の情報で中継を行う装置です。
スイッチングハブとの違いは、スイッチングハブがハードウェアで処理をするのに比べ、ブリッジはソフトウェアで処理を行うところです。
 ウ  リピータは物理層の情報の中継を行う装置です。
 エ  ルータはネットワーク層(IP)の情報(IPアドレス)で中継を行う装置です。


キーワード
・スイッチングハブ
・ブリッジ
・リピータ
・ルータ

キーワードの解説
  • スイッチングハブ(レイヤー2スイッチ、L2スイッチ)
    受信したデータをOSI参照モデルの第2層(データリンク層)の情報を基に転送制御を行なう、ネットワーク(LAN)の中継装置のことです。
    LANの第2層はイーサネット(Ethernet)にあたり、イーサネットパケットで中継のための情報としては「あて先MACアドレス」になります。
  • ブリッジ
    ネットワークにおいて、ケーブル上のデータの中継を行う機器のこと。
    中継するデータのデータリンク層のアドレス(MACアドレス)をチェックして、転送先を決める機能を持っている。
    OSI参照モデルの第2層:データリンク層の中継を行う。(L2スイッチ)
  • リピータ
    ネットワークにおいて、ケーブル上の信号の中継を行う機器のこと。
    信号の中継のための電気的な整形と増幅のみを行います。
    OSI参照モデルの第1層:物理層の中継になります。(ハブ)
  • ルータ
    ネットワーク上を流れるデータを他のネットワークに中継する機器のこと。
    中継するデータのネットワーク層のアドレス(IPアドレス)をチェックして、転送先を決める機能を持っている。
    OSI参照モデルの第3層:ネットワーク層の中継を行う。(L3スイッチ)

もっと、「リピータ」について調べてみよう。

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