次の表は、文字列を検査するための状態遷移表である。
検査では、初期状態をaとし、文字列の検査中に状態がeになれば不合格とする。
解答群で示される文字列のうち、不合格となるものはどれか。
ここで、文字列は左端から検査し、解答群中の△は空白を表す。
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文字 |
空白 |
数字 |
符号 |
小数点 |
その他 |
現 在 の 状 態 |
a
b
c
d |
a
a
e
a |
b
b
b
e |
c
e
e
e |
d
d
d
e |
e
e
e
e |
ア |
+0010 |
|
イ |
-1 |
|
ウ |
12.2 |
|
エ |
9.△ |
答え ウ
【解説】
ア |
初期状態aから「+0010」を処理する。
「+」は符号なので状態はa→cに遷移
「0」は数字なので状態はc→bに遷移
「0」は数字なので状態はbのまま遷移しない
「1」は数字なので状態はbのまま遷移しない
「0」は数字なので状態はbのまま遷移しない
「+0010」は状態eにならなかったので合格 |
イ |
初期状態aから「-1」を処理する。
「-」は符号なので状態はa→cに遷移
「2」は数字なので状態はc→bに遷移
「-1」は状態eにならなかったので合格 |
ウ |
初期状態aから「12.2」を処理する。
「1」は数字なので状態はa→bに遷移
「2」は数字なので状態はbのまま遷移しない
「.」は小数点なので状態はb→dに遷移
「2」は数字なので状態はd→eに遷移
「12.2」は状態eになったので不合格 |
エ |
初期状態aから「9.△」を処理する。
「9」は数字なので状態はa→bに遷移
「.」は小数点なので状態はb→dに遷移
「△」は空白なので状態はd→aに遷移
「9.△」は状態eにならなかったので合格 |
【キーワード】
・状態遷移表
【キーワードの解説】
- 状態遷移表
状態を持ったシステムで、各状態のときに事象(イベント)が発生した場合の動作と状態の変化を表にまとめたものです。
システム開発では設計時に作成され、プログラム開発からテスト工程までで使用されます。
状態遷移表を作成することで、設計やテストでの考慮・確認の漏れを防ぐことができます。
もっと、「状態遷移表」について調べてみよう。
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