平成26年 春期 データベーススペシャリスト 午前II 問11

トランザクションの直列化可能性(serializability)が保障されている状態の説明はどれか。

 ア  2相コミットが可能であり、複数のトランザクションを同時実行できる。
 イ  隔離性水準が低い状態であり、トランザクション間の干渉が起こり得る。
 ウ  複数のトランザクションが同時実行された結果と、逐次実行された結果とが同じになる。
 エ  複数のトランザクションが、一つずつ順にスケジュールされて実行される。


答え ウ


解説
トランザクション分離レベルには以下の、4種類が定義されています。

  • SERIALIZABLE(直列化可能)
    複数の並行に動作するトランザクションそれぞれの結果が、それらのトランザクションを逐次実行した場合と同じ結果となることです。
  • REPEATABLE READ(読み取り対象のデータを常に読み取る)
    ひとつのトランザクションが実行中の間、読み取り対象のデータが途中で他のトランザクションによって変更される心配がないことです。
  • READ COMMITTED(確定した最新データを常に読み取る)
    他のトランザクションによる更新については、常にコミット済みのデータのみを読み取ることです。
  • READ UNCOMMITTED(確定していないデータまで読み取る)
    他の処理によって行われている、書きかけのデータまで読み取ることです。


キーワード
・直列化可能性

キーワードの解説
  • 直列化可能性(serializability)
    複数の並行に動作するトランザクションのそれぞれの結果が、それらのトランザクションを時間的重なりなく逐次実行した場合と同じ結果となるような性質のことです。

もっと、「直列化可能性」について調べてみよう。

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