平成27年 秋期 応用情報技術者 午前 問16

プリエンプション方式のタスクスケジューリングにおいて、タスクBの実行中にプリエンプションが発生する契機となるのはどれか。
ここで、タスクの優先度は、タスクAが最も高く、タスクA>タスクB = タスクC>タスクDの関係とする。

 ア  タスクAが実行可能状態になった。
 イ  タスクBが待ち状態になった。
 ウ  タスクCが実行可能状態になった。
 エ  タスクDが実行可能状態になった。


答え ア


解説
プリエンプション方式のタスクスケジューリングで、タスクの実行中にプリエンプションが発生するのは実行中のタスクよりも優先度の高いタスクが実行可能状態になった時なので、タスクBが実行中にプリエンプションが発生するのはタスクBより優先度の高いタスクAが実行可能状態になった(ア)時です。


キーワード
・タスクの状態

キーワードの解説
  • タスクの状態
    マルチタスクのシステムにおいて、タスクの状態としては待ち状態、実行可能状態、実行状態がある。
    • 待ち状態
      タスクが実行するための条件が整うのを待っている状態。
    • 実行可能状態
      タスクが実行する条件が整い、実行状態の他のタスクの処理が終了するのを待っている状態。
    • 実行状態
      タスクが実行されている状態。実行状態になるタスクは最大で一つである。
    また、プリエンプション方式の場合は、実行可能状態になったタスクより、実行状態のタスクの優先度が低い場合、実行状態の低いタスクの処理を中断し、優先度の高いタスクを実行する。
    プリエンプションが発生しない場合、タスクの状態遷移は「待ち状態→実行可能状態→実行状態→待ち状態」になる。

もっと、「プリエンプション方式」について調べてみよう。

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