IPv6においてIPv4から仕様変更された内容の説明として、適切なものはどれか。
ア |
IPヘッダーのTOSフィールドを使用し、特定のクラスのパケットに対する資源予約ができるようになった。 |
イ |
IPヘッダーのアドレス空間が、32ビットから64ビットに拡張されている。 |
ウ |
IPヘッダーのチェックサムフィールドを追加し、誤り検出機能を強化している。 |
エ |
IPレベルのセキュリティ機能(IPsec)である認証と改ざん検出機能がサポート必須となり、パケットを暗号化したり送信元を認証したりすることができる。 |
答え エ
【解説】
ア |
IPv4のTOS(Type Of Service、サービス種別)と、IPv6はTraffic Class(優先度)は同じ機能を実現しています。 |
イ |
IPv6ではアドレス空間が128ビットになっています。 |
ウ |
IPv6では中継機器(ルータ)の負担を軽減するためヘッダーのチェックサムはなくなりました。 |
エ |
IPv6ではIPsecが必須になり、セキュリティが強化されました。 |
【キーワード】
・IP
【キーワードの解説】
- IP(Internet Protocol)
ISOが定めたネットワークの設計方針であるOSI基本参照モデルの第3層のネットワーク層に対応するプロトコル(通信規約)で、インターネットにおいて中心的な役割を持っている。
現在、主に利用されているIPはIPv4であるが、IPv4の問題の解決のためIPv6が作られ、利用が始まっている。
IPv4、IPv6のそれぞれのパケットのヘッダーは以下のようになっています。
- IPv4(Internet Protocol version 4)
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バージョン |
ヘッダー長 |
サービス種別 |
全長 |
識別子 |
フラグ |
断片位置 |
生存時間 |
プロトコル |
チェックサム |
送信元アドレス |
宛先アドレス |
拡張情報 |
データ
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- IPv6(Internet Protocol version 6)
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バージョン |
優先度 |
フローラベル |
ペイロード長 |
後継ヘッダーID |
ホップリミット |
送信元アドレス-1 |
送信元アドレス-2 |
送信元アドレス-3 |
送信元アドレス-4 |
宛先アドレス-1 |
宛先アドレス-2 |
宛先アドレス-3 |
宛先アドレス-4 |
拡張情報 |
データ
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IPv4の最大の問題は、アドレス空間が32ビットなので、アドレスの不足が発生することです。
もっと、「IPv6」について調べてみよう。
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