CSMA/CAやCSMA/CDのLANの制御に共通しているCSMA方式に関する記述として、適切なものはどれか。
ア |
キャリア信号を検出し、データの送信を制御する。 |
イ |
送信権を持つメッセージ(トークン)を得た端末がデータを送信する。 |
ウ |
データ送信中に衝突が起こった場合は、直ちに再送を行う。 |
エ |
伝送路が使用中でもデータの送信はできる。 |
答え ア
【解説】
ア |
キャリア信号を検出し、データの送信を制御するのは、CSMA方式です。 |
イ |
送信権を持つメッセージ(トークン)を得た端末がデータを送信するのは、トークンリング方式です。 |
ウ |
データ送信中に衝突が起こった場合は、直ちに再送を行う通信方式はありません。 |
エ |
CSMAでは伝送路が使用中のときはデータの送信ができません。 |
【キーワード】
・CSMA/CD
・CSMA/CA
【キーワードの解説】
- CSMA/CD(Carrier Sense Multiple Access/Collision Detection、キャリア検知 多重アクセス/衝突検出)
イーサネットの通信経路上での信号の発送手段を規定で、イーサネットの最も特徴的な部分です。
CSMA/CDでは以下のようなアクセスを行います。
- CS(Carrier Sense、キャリア検知)
データを送信しようとするマシンはネットワーク上の他のマシンがデータ送信を行っていないことを確認します。
- MA(Multiple Access、多重アクセス)
ネットワーク上で一定時間、データ送信中のマシンがいないことを確認したら、データ送信が可能になります。
このとき、ネットワーク上のすべてのマシンは平等にデータ送信を行うことが可能です。
- CD(Collision Detection、衝突検出)
データの送信を開始したら、他のマシンのデータ送信と衝突しないことを確認します。
衝突を検出したら、ジャム信号という特殊な信号を送信し、規定時間待ってからキャリア検知からやり直します。
- CSMA/CA(Carrier Sense Multiple Access/Collision Avoidance、キャリア検知 多重アクセス/衝突回避)
無線通信での信号の発送手段の規定で、無線LANの最も特徴的な部分です。
CSMA/CAでは以下のようなアクセスを行います。
- CS(Carrier Sense、キャリア検知)
データを送信しようとするマシンはネットワーク上の他のマシンがデータ送信を行っていないことを確認します。
- MA(Multiple Access、多重アクセス)
ネットワーク上で一定時間、データ送信中のマシンがいないことを確認したら、データ送信が可能になります。
このとき、ネットワーク上のすべてのマシンは平等にデータ送信を行うことが可能です。
- CA(Collision Avoidance、衝突回避)
他のマシンの送信が終わってすぐに送信を開始すると、別のマシンの送信と衝突する可能性が高いので、他のマシンの送信が終わってからランダム時間待つことで衝突を回避します。
無線通信では送信の衝突を正確に検出する手段がないため、他のマシンの送信終了後ランダム時間待つことで衝突を回避します。
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