平成27年 春期 ITパスポート 問31

製造業のA杜は、製品開発のリードタイムを短縮するために、工程間で設計情報を共有し、前工程が完了しないうちに、着手可能なものから後工程の作業を始めることにした。
この考え方は何に基づくものか。

 ア  FMS
 イ  MRP
 ウ  コンカレントエンジニアリング
 エ  ジャストインタイム


答え ウ


解説
前工程が完了しないうちに、着手可能なものから後工程の作業を始めることで、製品開発のリードタイムを短縮するのはコンカレントエンジニアリング(ウ)です。
コンカレントエンジニアリングは、リードタイムの短縮が期待できますが、それまで順番に行っていたために途中で変更が発生しても後工程を実施していなかったために影響がなかったことが並行して行うことになるため手戻りのリスクが増えることと、従来より開発チームの要員が増えるため情報の伝達漏れのリスクや、要員の技術レベルによるリスクがあります。


キーワード
・コンカレントエンジニアリング

キーワードの解説
  • コンカレントエンジニアリング(concurrent engineering)
    技術開発や製品開発において、各工程を順番に行っていくのではなく、同時に行える工程を並行して実施することで開発期間の短縮を実現する開発手法です。
    並行して作業を行うため手戻りが許されないため、手戻りが発生しないように考慮し、各作業工程の品質アップが必要になります。

もっと、「コンカレントエンジニアリング」について調べてみよう。

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