平成27年 春期 応用情報技術者 午前 問13

1件のデータを処理する際に、読取りには40ミリ秒、CPU処理には30ミリ秒、書込みには50ミリ秒掛かるプログラムがある。
このプログラムで、n 件目の書込みと並行してn + 1件目のCPU処理とn + 2件目の読取りを実行すると、1分当たりの最大データ処理件数は幾つか。
ここで、OSのオーバヘッドは考慮しないものとする。

 ア  500  イ  666  ウ  750  エ  1,200


答え エ


解説
読取り処理、CPU処理、書込み処理は並行して処理できるので、処理できる処理の件数は処理に最も時間のかかる書込み処理に依存することがわかり、書込み処理は1回50ミリ秒なので
 1分÷50ミリ秒/件 = 1,200件
(エ)である。


キーワード
・オーバヘッド

キーワードの解説
  • オーバヘッド(overhead)
    日本語に訳すと「間接費」という意味になります。
    この問題では本来の仕事であるアプリケーションの処理を行うために間接的・付加的に発生するCPUの処理がオーバヘッドになります。
    オーバヘッドの例としては、仮想記憶のページフォールト(入れ替え)処理や、CPUのレジスタの内容をスタックに退避したりする処理が、オーバヘッドになります。

もっと、「オーバヘッド」について調べてみよう。

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